学園創立記念日(107周年)を迎えて
- 2023-04-17
~地域に信頼され愛される学園、選ばれる学校づくり~
令和5年4月17日に学校法人奈良育英学園は、創立107周年を迎えました。奈良育英学園は、建学の精神である「完全なる人格の育成」のもと、創立100周年を超えた歴史のなかで、今日まで三万人を超える卒業生を奈良県のみならず世界中に送り出し、多くの皆さまからも愛されていることに感謝をしています。令和5年度は、新型コロナウイルス感染症が終息し、通常生活に戻ることを期待しているところですが、未だに世界情勢は不安定で日本経済への状況も変化する中、本学園への影響を懸念しているところです。
しかしながら、本学園は100年を超える歴史の中で、幾度の困難を乗り越えてきました。それは、創設者の藤井高蔵先生、シヨウ先生の誠に意(こころ)を先人の方々が実践してきた賜物だと思います。私たちはこれからも育英誓願を唱和しつづけ、本学園を応援して頂いている全ての方に深く感謝し、持続可能な社会の担い手を育てるために、すなわち「未来へ結ぶ」教育の実践をすすめてまいります。そのことを踏まえて、令和5年度は事業計画に取り組みを行い中長期経営改善計画の策定に取り組んでまいります。
次に、設置校の動向についてご説明します。
奈良育英幼稚園は令和3年度から認定こども園に移行し新たな歴史を刻みだしています。また令和4年度からは1、2歳児を受け入れました。今後とも地域の保育ニーズに応え、幼稚園型の認定こども園として特色ある保育教育の推進をしていきます。
奈良育英小学校は令和3年度から京都で教育事業を展開している株式会社タマイインベストメントエデュケーションズと業務提携し、子供たちが世界を見すえた規模の夢を抱けるような教育をスタートさせました。令和4年度からは、この教育内容に相応しい学校名であります「奈良育英グローバル小学校」に改名しました。名前のとおり、グローバルに活躍する人材の育成に力を注ぎ、大きな覚悟をもって教育活動を展開しています。
奈良育英中学校・高等学校は、ユネスコスクールとしてESD教育に地域と協働し「地域と共にある学校づくり」を目指しています。また、サッカー部が2年連続に全国高校サッカー選手権大会に出場し、バスケットボール部は、4年連続ウインターカップの出場し、学内外から多くの応援を賜りましたことにとても心強く感謝を申し上げます。これからも本学園らしく部活動の振興にも取り組みます。高等学校では各コースの特色の明確化と目標実現に取り組み専願入学生の確保、そして、中学校は、入学生が3年間の学びの中で成果が実感できるように教育の成果に繋がる教育に努めます。
育英西中学校・高等学校は、中学校は国際バカロレア(MYP)の認定校として全教科を通して、「探究」「行動」「振り返り」の三本柱を基に思考力、表現力を育成しています。また高等学校は文部科学省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」推進校として実践した教育法を学校の特色として実践し探求教育の充実を図ってまいります。
今後も、本学園が地域に根ざした学校法人として、信頼され愛される学園、選ばれる学校づくりを目指してまいりますので、ご理解と御協力を賜りますようお願いいたします。奈良育英学園 理事長 藤井 宣夫