11月9日(木)
高校1年生・2年生を対象に、『EUがあなたの学校へやってくる』の講演会を本校体育館で行いました。
オランダ大使館のマーク先生をお招きし、EUの成り立ち、EXPO2025、これからの若者の役割等についてご講演いただきました。
まず、EUに加盟している27国と日本の大きさの対比を経て、EUで使用されている言語や共通の通貨の紹介。
そして国や人同士が衝突をするのではなく、協力することが大切であると気付き、その想いからEUができたという歴史的な背景を教えてくださいました。
欧州連合(EU)は2012年にはノーベル平和賞を受賞しています。
このことから、国境ない社会を構築し、欧州の平和と和解を進めていくことが世界でも認められたと言えます。
その後、世界平和におけるEUの役割を基に、人権や人種・ジェンダーや飢餓など様々な地球上に起こっている問題に対して、その取り組みを説明をしていただきました。
また、EUと日本の関係性について、日本が中国に次ぐ貿易国であり、密接な関係にあることがわかりました。
環境に対する実情においても、国々のセキュリティー協力、エネルギー資源を大切に使うことは重要な課題です。
2025年には日本の大阪でWorld Expo2025が開催されます。
オランダは共に分かち合い、共に新しい価値を生み出すCommon Groundというパビリオンを出展し、世界一丸となって地球の問題や課題に取り組む意図を示されました。
私たちが共に住む地球。世界の人とともに健全に過ごしてく志の重要性を確認し、講演を締めくくられました。
質疑応答の時間では、「EUに一番早く今後入ってくる国」「EUにおけるオランダの役割」「日本とEUの関係」「ウクライナの今の状況や戦争に対するEUとしての考え」など、様々な質問がされました。
マーク先生は自分の思いと社会の状況を交えながら、生徒と向き合って丁寧に回答してくださいました。
高校2年選抜コースの生徒とのグループ討論では、ジェンダーの課題において生徒自身でできることは何か、様々な意見を出し合いました。
オリンピックで男女一緒にできる競技を増やす工夫をすること、男女の役割の違いに対する固定概念を壊すブレインストーミングをすること、社会的地位の在り方を根本から見直すことなど、解決策を生徒は提案しました。
現代の問題を自分事として見つめ、解決策を周囲と協力しながら導き出す時間となりました。
マーク先生の最後のメッセージとして、「これからの社会を生きる皆さんは、仲間たちと一緒に世界を支え、大切にし、協力をするすばらしさをかみしめながら歩んでほしい」と伝えていただきました。
社会の担い手である者が、互いに過ごしやすく優しい社会を築く重要性を再認識しました。
心を一つにして世界の諸問題に向き合い、協力しながら解決していくこと。
今後も真剣に考えていきたいと思います。
本日は本当にありがとうございました。