奈良育英中学校・高等学校

NEWS / お知らせ

奈良育英高等学校のお知らせをご案内します。

ニュージーランド留学⑧HR担任による現地レポートその3【国際理解Gコース1年】

  • 2018/02/22 高校

2018年2月21日(水)

 

  

 

  

 

  

 

  

 

現地視察三日目 2018221日(水)  3校訪問 

Avondale College(アボンデール・カレッジ)

生徒数約2500名で、NZ国内では2番目に大きな学校である。中国、タイ、メキシコ、ブラジルなど、多くの国や地域から約140名の留学生を受け入れており、広大な敷地に様々な教育設備が整っている。教室外でのスポーツやアクティビティも充実している。

 

Tさん

多くの留学生に紛れ、戸惑いながら必死に生活する様子が見られました。教室棟が多く、迷子になった時は、廊下を歩いている先生や掃除をしている方々に授業教室の場所を聞いてようやくたどりつけました。好きなダンスも選択し、英語でコミュニケーションを図りながら、バレー(ダンス)を練習しています。休憩時間は国ごとに大人数の留学生が集まっており、その雰囲気に圧倒されつつも、まずは一人でも多くの人と話すことを目標に頑張ろうとしていました。「スポーツデイ」(体育祭のようなもの?)では、「参加したい人は並びましょう」というざっくりルールのもと「何かを投げた」そうです。また、町中には日本ほど詳しい標識がないこと、電車やバスの便が少なく、定刻通りに運航しないことなどを挙げ、日本で当たり前のように感じていた様々な便利さを改めて認識したそうです。

 

 Fさん

やはり生徒数の多さに驚いている様子でしたが、友だちを増やしたいという気持ちは強く持っていますね。校内で声をかけ合う友だちもいますが、残りの時間を大切にして、一層積極的に行動していきたいと考えているようです。授業では数学や日本語、ダンスも選択しています。アートの時間には同じホームステイ先の中国人留学生とともに、写真を見ながら一生懸命絵を描いています。生徒だけでなく先生自身も黙々と絵を描いておられるとか。課外ではJapanese club という活動に参加し、ヨサコイ踊りを練習しています。生活の中では、ホストシスターとも少しずつ会話ができるようになってきました。また、バスを利用して自力で目的地に行くことも経験しました。毎日の小さな目標を設定し、できたことを認識することで、次につなげていけるといいですね。

 

Northcote College (ノースコート・カレッジ)

市街地から10分ほどの静かな環境に位置する学校である。国際交流活動に尽力し、アジアやヨーロッパ各国からの留学生の受け入れも熱心に行っている。また、課外のスポーツ活動や野外学習のカリキュラムも多くあり、個々の生徒の学習意欲を高め、自信を持たせることも重視している。

 

 Tくん

留学目標「友だちを100人作る」の達成まであと80人の友だちを作らないといけないんですね。まだ1カ月あるから頑張って!今日までに南アフリカ・中国・韓国・イギリスなどの様々な国出身の友だちができたそうです。自分の悪い癖は、先生の話を理解していなくても「Yes!」と答える点だと話していました。あとで友だちに聞いているのはGoodですが、今度からはその場で質問できるようにしましょう。 昼食に韓国のりや羊羹、トリュフチョコも持たせて下さったり、洗濯物も畳んで下さるマザーにも大感謝ですね。毎週木曜の夜にはバドミントンの活動も始めたそうです。筋トレ・ランニングなどの自主練習にも取り組んでいる聖人くん、飼い猫が部屋を汚しても進んで掃除するTくん。帰国後のTくんにも期待していますよ~。

 

Iさん

数学・理科・英語以外にフランス語やファッションの授業を選択しています。フランス語での自己紹介もぜひ習得してきてください。留学中に英語以外の言語も学んでみたいと話していましたが、今まさに一生懸命に取り組んでいるところですね。ファッションの授業で作成したワンピースは、きっと留学のいい思い出になると思います。理科では英語での説明に加え、元素記号まで出てきたので、難しかったと話していました。ホストファミリーは教育にも非常に熱心なご家庭で、宿題がきちんとできているか、ご自身のお子様だけではなく、七海さんの宿題もずいぶん気にかけてくださっているそうです。昼食は自分で作って持参していますが、ホストマザーは食事の栄養配分にも細かく気配りをされ、夜は野菜中心の食事が多いとのことでした。ご家庭によってさまざまな生活スタイルがありますね。

 

Long Bay College (ロングベイ・カレッジ)

生徒数約1200名の共学校。オークランドから車で30分ほどの位置にあり、学校周辺は自然も多く、敷地からは海が一望できる。勉強だけではなくスポーツや文化的活動にも熱心に取り組んでいる。施設も充実しており、フィットネスセンターやロッククライミングウォールもある。

 

Kさん

留学期間中、興味のある授業を選択受講できることが、新鮮かつ魅力に感じているようでした。(保健)体育・木工・美術・英語・フランス語を選択しており、木工の時間はキャビネットを作成し、保健の授業では筋肉名を覚えないといけないそうです。(日本語でも大変そう…。) 英語の授業を通してアルゼンチン出身の友だちもできました。さらには、難しいながらもフランス語にも挑戦するなど、それぞれの授業に前向きに取り組もうとする姿勢が見えました。中国人のホストファミリー宅では中華味の料理がよく食卓に出てくるそうです。ホストペアレンツとの関係も良好で、家では一緒にニュースを見たり、会話するなど共に過ごす時間もあると話してくれました。留学前に習った中国語を使ってコミュニケーションをさらに深めてくださいね。

 

Mくん

選択している授業の中で、特に数学と理科は専門用語が多いため苦労しているそうです。習っている内容自体はそれほど難しいものではないけれど、当然ながらすべて英語なので大変です、と話していました。それでも帰宅後に自分で単語を調べ、授業準備にも一生懸命取り組んでいます。日本にいるときと同じくコツコツと努力を重ねていることが素晴らしいですね。ホームステイ先にはお子様が三人おられ、にぎやかに過ごしているようです。食事もおいしく、洗濯も毎日してくださると喜んでいました。問題は部屋に虫がよく現れることなんですね…。ニュージーランドのご家庭では、網戸がないため、虫も入り放題です。にもかかわらず、NZの方は少々の虫には動じないとも聞きました。強すぎる!Mくん、こまめにシーツやタオルをめくってチェックしましょか…。気をつけて~。

 

担任より生徒の皆さんへ

留学もいよいよ折り返し地点に来ましたね。私は久しぶりに皆さんの表情を見て安心しました。

その一番の理由は大きな事故やケガなく、皆さんがとにかく元気でいてくれたからです。出発時からフライトキャンセルのハプニングもあり、保護者の方々もきっと同じようにご心配だったと思います。とはいえ、今日までの生活が全て順調に進んでいるわけではないでしょうし、苦戦している人もいますね。やり残していることや、想像していたこととなんか違うな…と感じていることもあるかもしれません。

中間地点まできたここで、留学決意表明会で話した自分のゴールをもう一度思い出してください。

留学を終え、どんな自分になりたいかを考えましたよね。帰国まで、まだ1カ月もあると感じるか、もう1カ月しかないと感じるかはそれぞれです。いずれにしても残された時間は同じです。

現地学校で皆さんと話をする中で、私は皆さんがずいぶん成長したなぁと感じる点もありました。

自分から行動する、日本にいる家族を気遣う、人や環境に対して感謝する、凹んで泣いては立ち直る、自分の課題を分析する、自分はまだまだや…と奮起する、とにかく必死に生活する…等々。高校1年生の頃の自分とは比べものにならないほど、皆さんは色んなことを学んでいます。 「あ~、この年代に戻りたい」と考えながら今、言葉を綴っています。

出発直前の空港で、保護者様から頂いた手紙にはどんなメッセージが書かれていましたか。与えてもらったチャンスを最大限まで活かし、今ある環境の中で、やれることは精いっぱい挑戦してください。留学だけが最終ゴールではないですが、あと半分みんな頑張れ!!


Copyright © 1944 - 2024 NARA IKUEI Jr. & Sr. HIGH SCHOOL. All Rights Reserved.