育英西中学校・高等学校の日常のワンシーンをご案内します。
2025年2月19日(水)、高校2年生全員を対象とした新聞記者講演会が行われました。
これは社会科の公共の授業の一環で、時事問題への興味関心を高めることを目的に、毎年開催しているものです。毎日新聞社大阪本社写真部長の佐藤賢二郎さんが、「新聞記者は何を考えながら写真を撮っているのか?」というテーマで講演してくださいました。
佐藤さんは写真記者として入社した後、記者に転身し、ペンとカメラの「二刀流」記者として長く活躍されている方です。海外特派員のご経験もあり、2005年にはパキスタン大地震の報道で新聞協会賞を受賞されました。ご自身が新聞記者になった理由、新聞写真の役割、「いい写真」に必要な要素とは何か、というようなお話を、世界各国の被災地や内戦の戦場でご自身が撮影された写真を見せながら力強く語ってくださいました。読者の感情に働きかけ、読者の心を動かして「自分ごと」として行動を促すことのできる写真が「いい写真」だということ、また、撮る人と撮られる人との関係性が写真から読み取れるということなどのお話を、生徒たちは佐藤さんの写真に釘付けになりながら真剣に聞き入っていました。
写真を見て心が動かされるということを経験し、普段あまり新聞を手に取ることのない生徒たちも、新聞やそこに載っている写真への関心をぐっと高めることのできた講演会でした。
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