育英誓願
理想の人間教育の目的(教育方針)を達するために、前理事長(藤井長治)が当時の全職員とともに昭和21年に立てた誓願です。
他者への誠実な敬愛の念と、ひたむきな向上心を大切にして、常に勉学に励み、不断 に人格を高めていくという誓いが記されています。
これは奈良育英の教育における過去、現在、未来に亘って「不易の世界」であり、第一の柱です。
私たちは常に意を誠にし
(一)「常に意を誠にする」とは心にうそ、偽りのないようにすることで、この心の誠ということが、実際上凡ゆる人間教育の根本土台である。
完全の道を篤く信じ
(二) 道は大別すると天道、人道の二つになる。即ち人が神(天とも仏とも云う)につながる方面と人が人にかかわる方面とである。普通此の一つを宗教、他を道徳といっている。しかし、二者は、本来一体不二のもので、道そのものには、古今なく、東西なく三世過去、現在、未来を一貫して不変不動、完全なものである。之を心から篤く信ずるようにならなくては人格完成の教育は決して出来ない。
世界四聖の心を慕い
(三)年代順にすれば釈迦、孔子、ソクラテス、キリストの四聖を普通世界史上の四大聖人と称する。各々前記の完全の道を体得し、之に合一した大人格で、世界人類万世に亘る師表であり模範であるから、その「心」を愛慕し、その人格、精神を学んで行く。
問学修行に精を尽くし
(四) ただ頭脳だけで物ごとを理解するにとどめる程度の所謂「学問」ではいけない。これを師に尋ねて学び、之を己が心に問い、己が身に省みて、実地にその心を学び、聞いた通り、見た通り、知った通り、わかった通り、学んだ通りの人に実際上なって行くように、本心から常に気をとめ、心にかけて怠らず努めて行く、之が問学修行である。
家を敬愛し国を敬愛し凡ての隣を敬愛して
(五)愛は普通人情の愛ぐらいに考えてはいけない。
以上のようになって行く学道の心から自然に湧いて出るようになるのがこゝに云う敬愛の魂で、純も清も明も敏も智も温も剛も柔も力も広さも高さも皆この中に備わっている。
この敬愛の一心は一個人より一家、一国に及び、国際的には全世界をつゝみ、小は一木一草の木にまで通じる。此の敬愛の心が向けられるもの悉くが我が隣である。かゝる至大、至善、至美なる敬愛の魂を持った人にならなくては世界的人間とは云えない。
万事に完全を期せんことを誓願いたします
(六)万事に完全を理想とすること。
神以外に完全なものは一人もない。我らは万事について不完全である。故にこの事実を正直にさとれば悟る程、何事をなすにも、それを出来る限り完全にしようという志が起こり、これを望んで努めたくなる。
(七)「誓願する」のは以上述べたすべての点がまだ自分に出来ておらず、不十分、不完全であるからこそ、どうかしてそうなりたいと心に誓い、天に祈り、念じ願って行くのである。
我らは過去に縛られず、現在に泥まず、「明日を」「今日」という日に、燃えるような信念と希望と愛との心に生きて行くのである。
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